指導者のイップスに対する理解

ほぼ毎年、イップスを発症させる選手がいる県内某高校がある。

ピッチャーゴロ、一塁送球。ファーストの頭より2mくらい上にすっぽ抜けていく。

シートノックでサードのバックホーム。指からボールが離れず、地面に思い切りたたきつけた送球。

ショートゴロ ゲッツー時の二塁送球。近距離からものすごい剛速球。

そのチームには毎年いる。

一球見たら、「あっ。持ってるな…」とすぐわかる。

毎年いる。ということは、イップスに対する知識も何もなく、指導者は指導にあたっているのだろう。

選手のメンタルか技術のせいにしているのだろう。

だいたい、想像がつく。

分かる選手は、そのようなチームにはいかない。

 

近年は小中学生にも多い。 ホント、たくさんいる。

驚く。よく勝つチーム(私は今後、少年野球においてよく勝つチームは、「強いチーム」とは言わず、「よく勝つチーム」と言うにする)、全国大会によく行くチームの選手に多い。

勝ちながら、選手を潰しているのである。

 

単にコントロールが悪いのと、イップスとは全然違う。

一球見たらわかる。

特に小中学生はそのあとのふるまいや、顔を見たら確信を持てる。

「あっ。間違いなく持ってるな…」と。

だいたい、そういう子がいるチームの指導者・保護者は

送球ミスに厳しい、投げ方を型にはめようとする、試合中のミスも強く叱責するという傾向が多い。

 

また

イップスは直る」という人もいるが

私は

イップスは治らない」

と思っている。

イップスになってしまったら、一生付き合っていかなければならないものだと思っている。

イップスを発症した選手がいるチームの指導者の責任は私は重いと考えている。

加えて、選手や保護者には基本的にイップスの正しい知識を持っていて、適切な対応ができると思わないようにもしている。

もちろん、イップスが発症したのはすべて指導者や保護者のせいだとは思わないが

知識と対応策はきちんと学び、常にアップデートしておかなければいけない課題だと考える。

必要があれば、『治療』も勧める。

イップスも肩肘の故障と同様、野球人生を左右させてしまいかねないものだと当クラブは真剣にとらえている。